求人票の嘘 その2
3、試用期間3ケ月の嘘
試用期間は3ケ月ではない。
経験の差、能力の差があるので、皆一様に3ケ月といかないのは仕方ない。
などと、正論を言っている訳ではない。
もちろん、そういう場合もある。
例えば、前職で、マネージャーやバイヤーを経験しており、
すぐにでもバイヤーとして活躍できる場合。
これはもう、即社員である。
その逆に、全然ダメで使えない場合、
こんな人は、朝から晩まで罵倒され続け、遠くの店舗に転勤、
そこでも罵倒され、3ケ月を迎える前に自主退職に追い込まれる。
あるいは、クビを宣告される。
問題は、それ以外の普通の人達。
(デキる人もあまりデキない人も含む)
この人たちが、いつ社員になれるのか?
それは、オーナーのご機嫌次第なのである。
これは都市伝説ではなく、従業員誰もが認めている事である。
オーナーは、たまに各店舗を視察に訪れる。
社員になれるかなれないかは、その日に決まるのだ。
その日、オーナーに気に入ってもらえれば翌月から社員に、
逆に嫌われれば、試用期間が半年以上に延びてしまう。
もしくは、ずっと社員になれない可能性が高い。
オーナーに気に入ってもらう手順は次の通り。
①遠くにオーナーが見えたら、普段より笑顔を大げさにして
動きを速くして、より大きく元気な声で「いらっしゃいませ~」を
連呼する。
遠くのオーナーまで声を届けて、寄ってきてもらうように。
※この時、あくまでもオーナーに気付いてないフリをするのが大事。
②オーナーが近づいてくるので、そばまできたら、
そこで、今気付いたフリをして、上半身が水平になるまで深々とおじぎをし
まず、大きな声で、「こんにちは、お疲れさまです」
続いて、「○○に入社しました、○○○です、よろしくお願いします」
最後に、最高の笑顔で、ニコッと笑う。
後は、思いつくままにゴマをする。
これでOK。
オーナーの帰り際、店長に「あいつ元気あっていいな、来月から社員にしてやれ」
という事で、無事、翌月から社員になれる。
ところが、その逆に
接客中で声を出せなかったり
オーナーに会っても、ただの挨拶で終わり、お世辞の一つも出ないと
「あいつは暗いな、ダメだな」
という事で、しばらく社員になれない。
この会社にとって
オーナーが来た時は、接客よりもオーナーへのお世辞が一番大事なのだ。
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